補助金・認定制度の一覧|使いみちと目的でわかる中小企業の支援制度
※本記事は執筆当時の情報に基づきます。法改正等により現在の内容と異なる場合がありますので、実際の運用にあたっては必ず最新の法令をご確認ください。
中小企業が利用できる補助金・税制優遇・金融支援は、制度ごとに申請の種類と手順が異なります。新事業進出・ものづくり補助金や持続化補助金などの補助金申請から、経営革新計画・経営力向上計画・先端設備等導入計画・BCP認定といった各種認定制度まで、用途と目的によって最適な制度が異なります。
このページでは、使いみちと目的から使える制度が分かる早見表と、制度ごとの詳しい解説記事をまとめています。
目次閉じる開く
使いみちと目的でわかる支援制度の早見表
よくある使いみち・目的ごとに、検討できる制度を並べました。公募の時期や要件は回によって変わるため、詳しくは下の制度ごとの記事で確かめてください。
| こんなとき | 検討できる制度 |
|---|---|
| 新しい製品・サービスのために設備を入れる | 新事業進出・ものづくり補助金、中小企業省力化投資補助金 |
| 販路開拓・展示会出展の費用を抑えたい | 小規模事業者持続化補助金、展示会出展の補助金 |
| 試験・分析を外部に委託する | 補助金の外注費・委託費(上限あり) |
| 海外展開・輸出を始める | 新事業進出・ものづくり補助金のグローバル枠 |
| 設備投資で税金を軽くしたい | 経営力向上計画(中小企業経営強化税制)、先端設備等導入計画(固定資産税) |
| 新しい取り組みの計画を公的に認めてもらいたい | 経営革新計画 |
| 災害への備えを示し、加点を受けたい | 事業継続力強化計画(BCP認定) |
| 補助金の申請に必要な準備をしたい | GビズIDプライム、一般事業主行動計画の公表、パートナーシップ構築宣言 |
- 制度の選定と段取り:導入したい設備や取り組みと時期を伺い、使える補助金・認定と、締切から逆算した準備の順番を整理します
- 申請書と計画書の作成:補助金の事業計画、経営革新計画・経営力向上計画・先端設備等導入計画・事業継続力強化計画の作成と申請
- 採択後の手続き:交付申請・完了後の実績報告・事業化状況報告まで続けて対応します
どの補助金・認定が使える? かんたん診断
各種補助金の申請と制度の解説
補助金は認定制度と異なり、公募に申請して審査を受け、交付が決まった事業だけが支援を受けられます。制度ごとの要件と手続きの流れを、公募要領に沿って解説しています。令和8年度からは「新事業進出・ものづくり商業サービス補助金」として再編された制度もあります。
ものづくり補助金 令和8年度の変更点と採択戦略|3枠の特徴・申請要件を解説革新的新製品・サービス枠・新事業進出枠・グローバル枠の3枠と採択戦略
持続化補助金 第20回の変更点|賃金引上げ特例・ウェブサイト関連費・加点の注意点小規模事業者持続化補助金の変更点、特例・加点の選び方、後払いへの備え
IT導入補助金のITツール登録|役務の価格説明資料と補助の上限デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)の役務のITツール登録と補助の上限(IT導入支援事業者向け)
使いみちから選ぶ補助金
制度名から探すと、自社の取組にどれが使えるのか判断しづらいことがあります。展示会出展・設備投資・試験の委託・海外展開といった使いみちを起点に、対象になる経費の範囲と手続きを進める順番を整理しています。
展示会出展に使える補助金|対象になる経費の範囲と申込・支払いの順番展示会出展で対象になる経費の範囲と、申込・支払いの順番
工場の設備投資に使える補助金|機械装置費の範囲と制度の選び分け工場の設備投資で機械装置費になる範囲と制度の選び分け
試験・分析の委託費に補助金は使えるか|外注費の上限と、試験を減らす選択肢試験・分析の委託費の上限と、試験を減らす選択肢
海外展開・輸出に使える補助金|グローバル枠で対象になる範囲海外展開・輸出でグローバル枠の対象になる範囲
産廃・リサイクル設備に使える補助金|対象外になる費用と許可のスケジュール破砕機・焼却炉などの設置許可と補助金の段取り
認定制度(経営革新計画・経営力向上計画・先端設備・BCP)
認定を受けることで、税制優遇・低利融資・補助金加点(制度・年度による)など複数の支援を受けられます。経営革新計画・経営力向上計画・先端設備等導入計画・事業継続力強化計画(BCP認定)のうち、まずどの認定制度が自社の目的に合うかを確認してください。設備投資で税制を使う場合は、A類型(生産性向上設備)とB類型(収益力強化設備)のどちらに該当するかで手続きが大きく変わります。
主な認定制度とパートナーシップ構築宣言の違いは、次のとおりです。
| 制度 | 認定・承認する所 | 主なメリット | 補助金の加点(主なもの) |
|---|---|---|---|
| 経営革新計画 | 都道府県知事等 | 日本政策金融公庫の低利融資、信用保険の特例、販路開拓の支援 | 新事業進出・ものづくり補助金 |
| 経営力向上計画 | 事業分野の主務大臣 | 中小企業経営強化税制(即時償却・税額控除)、金融支援、許認可の承継の特例 | 小規模事業者持続化補助金(一般型 通常枠) |
| 先端設備等導入計画 | 市区町村 | 新しく取得した設備の固定資産税の軽減(課税標準を3年間1/2、賃上げ方針3%以上なら5年間1/4) | 国の主な補助金の加点には含まれない |
| 事業継続力強化計画(BCP認定) | 経済産業大臣 | 防災・減災設備の16%の特別償却、低利融資、保険料の割引 | 新事業進出・ものづくり補助金、小規模事業者持続化補助金(一般型 通常枠)、中小企業省力化投資補助金(一般型) |
| パートナーシップ構築宣言 | 認定ではなく、ポータルサイトで公表する宣言 | ポータルサイトでの公表、ロゴマークの使用 | 新事業進出・ものづくり補助金など |
加点の対象は、補助金ごと・公募回ごとに変わります。申請する回の公募要領で確かめてください。
経営革新計画の承認申請|大阪府の手続きと審査のポイント新たな取り組みの計画承認と、大阪府への申請手続き
経営力向上計画の認定申請|税制優遇と金融支援の活用手順中小企業経営強化税制(即時償却・税額控除)の入口になる認定
中小企業経営強化税制のA類型・B類型|違いと選び方経営強化税制のA類型・B類型の違いと選び方
先端設備等導入計画の認定申請|中小企業が設備投資で固定資産税を減らす仕組み固定資産税の軽減を受ける、設備投資前の認定
事業継続力強化計画 申請方法|補助金加点・税制優遇の活用手順自然災害・感染症に備える事業継続力強化計画の認定
申請の準備
補助金・認定申請を進めるうえで、電子申請の基盤となるGビズIDの取得、申請要件として求められる一般事業主行動計画の公表、加点項目となるパートナーシップ構築宣言、補助金採択から入金までの資金繰りを支えるつなぎ融資の知識が必要です。行動計画の公表の反映には1〜2週間かかるため、締切から逆算して着手する必要があります。
GビズIDプライムの取得手順と委任機能|代理申請・従業員用メンバーの使い方GビズIDプライムの取得手順と期間、メンバー・委任機能の仕組み
一般事業主行動計画の策定・公表の手順|補助金の要件で必要になったときワークライフバランス要件の行動計画、策定から届出までの4ステップ
パートナーシップ構築宣言とは|書き方・記載要領と補助金の加点加点項目になるパートナーシップ構築宣言の書き方
補助金のつなぎ融資|精算払いまでの資金ショートを防ぐ方法精算払いの補助金の立替資金と、4つの相談先
当事務所の強み
補助金・認定制度の申請は、当事務所が制度の選定から申請書の作成・採択後の手続きまでお引き受けします。ご依頼の際に強みになる点は次のとおりです。
- FPの知見による資金計画:補助金・税制優遇と借入を組み合わせ、立替の期間も含めた資金計画を設計します
- 製造業の現場を知る事業計画:化学・製造業の現場経験から、設備投資の効果を具体的に書いた事業計画をつくります
- 認定制度をまとめて対応:経営革新・経営力向上・先端設備・BCPの各認定を、補助金の加点や税制の段取りとあわせて進めます
- 当事務所自身の認定の経験:当事務所もBCP認定を受け、パートナーシップ構築宣言を行っています。申請者として手引きのどこでつまずくかを踏まえて進めます
報酬の目安とご依頼の流れは、次のページにまとめています。

ご相談の際に、導入したい設備や取り組みと時期を伺えれば、使えそうな制度と締切の見当をお伝えできます。
